N銘柄ポートフォリオ:線から面へ(現代ポートフォリオ理論の基礎)


以前、2銘柄ポートフォリオによってなぜリスクが下がるか説明しました。

1銘柄の場合、選択できるリスク・リターンの組み合わせはとなります(A社だけ、もしくはB社だけ)。2名柄の場合、選択できるリスク・リターンの組み合わせは線に拡大されます。A社、B社の組み入れ比率を変えることで、下記曲線状のリスク・リターンを自由に選択するすることができるようになります。



では、銘柄数をさらに増やしていくとどうなるのか。これが今日のテーマです。

3銘柄ポートフォリオ

銘柄を3つに増やしたときのリスク・リターンの関係はどうなるのか。組み入れ比率を変化させたときのシミュレーション結果は下記のようになります。(3銘柄ポートフォリオのリスクとリターンの式は書くのがめんどうなので割愛しますw平均と分散の定義から導けます。)

それぞれのリターン・リスク、相関係数は下記としました。

リターンリスク
A社12%18%
B社7%14%
C社3%12%
相関係数
AとB-0.4
AとC-0.8
BとC-0.2

3銘柄になると変数が多くなるので、例えばA:B = 50 : 50のポートフォリオを一つの銘柄と考えて、Cとこの銘柄の2銘柄ポートフォリオの曲線を描く、ということをしています。

それぞれの曲線がどの2銘柄の曲線かを示したのが下記です。6パターンの組み合わせで曲線を描いてます。



A:Bの比率をもっと細かく変えていけば、次第に内側が塗りつぶされた面になるでしょう。つまり、3銘柄ポートフォリオでは、面上の点からリスク・リターンを自由に選択できるようになります。




N銘柄ポートフォリオ



さらに銘柄数を増やしていくと、3銘柄のときよりも選択できる面の大きさが広がっていきます。そして、その中に全ての銘柄が含まれることになります。


したがって、ポートフォリオの銘柄数を増やしていけば、様々なリターン・リスクの組み合わせを実現することができるのです。

さて、このように銘柄数を増やせば選択肢を増やせるのですが、どの組み合わせが最も良いのでしょうか。

これはまた別の機会に。

仕事で疲れたときは、スシローで一服。ふぅ。



今日も一日仕事が終わる。


私の仕事は仲介役がメインだ。あちこちから情報を集め、別の部署へ回す。一応情報を精査し、まとめるというフィルターはかけているが、私の長所が生きているかは疑問だ。

自分の仕事に誇りを持っている人がうらやましい。

今日は何だか疲れた。海外メンバーとのミーティングがあったからだろうか。
コミュ障の私にとってはミーティングが多いと精神的に堪える。


「ふぅ。」

とため息をつき、私は考える。今日の夕飯は何にしようかと。
そう、食事は私の一番の趣味である。

今日は私が仕事中、妻が作り置き用の食事を作ってくれていた。それを食べてもよし。納豆もある。
いろいろな考えが頭を巡る。

そして私はひらめく。「スシロー」に行こうと。




寿司は私の一番好きな食べ物だ。こだわりがある。以前は100円寿司に行こうとは思わなかった。
そんな私の考えを変えてくれたのが、スシローだ。

安くて美味しいネタを提供してくれる。スシロー好きが高じて株も買ってしまった。
インデックス投資派の私が唯一持っている個別株だ。

ただ、悲しいかな、もはやスシローが100円寿司と呼べるかは疑問だ。
でも、私は気にしない。良いものにはそれ相応の対価を支払わなければならないことを知っている。




妻と二人、夜道を歩く。

今日はどんなネタを食べようかと考えながら。

心を躍らせながら。

それが私のストレス発散法。

毫釐の差は千里の謬り:節約マインドの重要性



「ごうりのさはせんりのあやまり」と読みます。私の好きな言葉ですね。元は儒教の経典に出てくる言葉のようです。

「毫」と「釐」はどちらもほんの少しという意味を持ってます。
つまりこの言葉は、わずかな差が結果として大きな誤りを引き起こすことを意味してます。


例えばこんな話があります。

たった1度の方角の差によって、1m先では約1.8cmのずれが生じ、10m先では18cm、… 1000 km 先では何と18kmものずれになります。

この教えが2000年前から語られていたと思うと何とも感慨深いですね。

節約マインドが資産形成に与える影響



日常において節約を意識するか、しないかで資産形成に大きな影響を与えます。

支出最適化の重要性は以前記事で書きましたが、

我が家では支出最適化を行った結果、1年前に比べて毎月約7万円削減できました。

下記の設定で結果どのぐらい差が出るか見てみます。

  • 毎月支出13万円
  • 毎月支出20万円


20年後には大体1700万円ほどの違いになります。老後2000万円問題も解決できそうですね!


ちょっとした意識の差で変わる



7万円削減と聞くと、相当がんばったなという風に思われるかもしれませんが、実はそんなこともありません(正直、以前は外食に相当お金を使っていたなというのはありますw)。ちょっとした意識の積み重ねです。

  • 固定費を見直す
  • 本当に必要なものだけを買う
  • 良いものを長く
  • なるべく自炊
  • ポイ活

こういったことを日々意識するか、しないか、それが老後のあなたの人生を左右するかもしれません。

では。

静電気は感電といえるのか??



先日職場で静電気は感電と言えるのか!?という話題が出ました。

そのときはどうなんでしょうねで終わったんですが、気になったので調べてみました。感電っていうと大電流が人体に流れ込むようなイメージがありますよね。落雷とか、お風呂でスマホを充電しながら使っていて、浴槽に落としてしまったとか(たまにニュースで見ます)。




結論から言うと静電気は非常に弱い感電の一種(by Wikipedia)だそうです。感電って要は外部から人体へ電流が流れることなんですよね。そこに電流の大小は関係ないのです。



静電気も例えばドアノブから指先に電流が流れることで痛みを感じるわけです。ただ、その電流が小さいので、非常に弱い感電というわけです。



一般に人体に流れ込む電流と症状の関係は以下のようです。

1 mAピリッとくる程度
5 mA結構な痛みを感じる
10 mA耐えられないほどの痛さ
20 mA筋肉が激しく収縮し、感電を引き起こしている物から離れられない
50 mA短時間でも死に至ことがある
100 mA致命的な結果になる
https://www.matsusada.co.jp/column/electric_shock.html から引用


おそらく静電気は1mA程度ですね。もっと小さいのかもしれません。


ところで、気になったんですけど、普段の生活で実は何も感じないレベルの微弱な電流が人体に流れ込んでいる、ということはないんですかね?


人体には常に微弱な電流が流れているわけで、電流って意外と身近な存在だと思うんですよ。


何が言いたいかと言うと、もしそうだとすると人間は頻繁に感電していることになるなとw


調べたんですけど、分からなかったので知っている人がいたら教えてくださいw

BOSE SOUNDLINK MINI Ⅱ Special Edition 購入レビュー!コロナ禍必需品です。



こんにちは。


コロナ禍の生活を充実させるために買っちゃいました。
久々の高い買い物ですが、我が家は良いものを長く使うことをモットーとしているので、たまにはいいでしょう。

ちゃんと安く買う努力はしましたよw 定価24,200円なんですが、楽天お買い物マラソンで実質17,000円ぐらいで買えました。


これまであんまり「音質」というものに関心がなかったのですが、妻と都内のホテルに宿泊したときに部屋にBOSEのスピーカーがあったんです。試しに流してみたら、低音がとっても心地よく、気がついたら自分も歌い狂ってました



結構良いホテルだったんですけどね、1部屋だけおかしなことになってました。はい、歌い狂いながら買うしかないと思ったわけです。

見た目、大きさ



こんな感じですね。スタイリッシュです。
バームクーヘンと比べても分かる通り、大きさはコンパクトで持ち運び易さもGoodです。



寝る前にベッドの上に置いて、ドラマを見るなんてこともできちゃいます。


blootooth接続


bluetooth 接続なんですが、とっても簡単です。ボタンひとつで接続できます。
我が家では5台ぐらいデバイスを繋いでますが、切り替えもすぐできます(デバイス多すぎじゃないというツッコミはなしでおねがいしますw)。


稀にいきなり接続が切れることもあるにはあるんですが、ほとんど気にならないですね。許容範囲です。

音質


BOSEといえばなんといっても低音の響き。これは素晴らしいものがありますね。魂の底から響くような低音です。この小さいボディからよくこの音が出るなと感心してしまいます。

一方で高音は少しこもって聞こえる印象です。

流す音楽によってはとてもクリアに聞こえるので、音源にも寄るのかもしれません。

いずれにしてもコロナ禍ライフを充実させることは間違いありません!

Youtubeでジャズを流せば、家の中がカフェまっしぐらです。


その他良い点


音量調節の分解能が異様に高いです。つまりものすごく細かい音量調節が可能です。

どんなときに役立つかというと夜中ですね。

妻が寝静まった後も、ベッドの中でドラマを見たい、Youtubeで動画を見たいというあなた、おすすめです。ものすごく小さな音を出せます。


最後に

はい、ということでBOSEのワイヤレススピーカーの紹介をしましたが、コロナ禍で家にいる時間が多くなっているので、ちょっとでも充実させるものを揃えたいですね。

ところで、音っていうのも面白いなーと思うんです。音響工学とか勉強してみようかな。

では。

ポートフォリオ効果によってリスクを下げることの理論的説明




私はリスクが嫌いです。

横断歩道を渡るときに、信号無視して突っ込んでくる車がいないか何度も確認するほどビビりです。あと、道を歩いているときに背後に人がいるのも嫌ですね。このご時世いきなり刺される可能性もなきにしもあらずなわけですし。


一般的にもリスクは小さい方が好まれるでしょう。ただし、株式において個別の銘柄のリスクとリターンはトレードオフの関係で、ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンなのです。なので、リスクを小さくしようとすれば、リターンも小さくなってしまう。


悩ましい問題ですね。


これを解決してくれるのがポートフォリオ効果です。ポートフォリオとは複数の銘柄を保有するだけのことですが、これにによって、下記のようなリターン、リスクの組み合わせが実現できるようになります。

図1

ポートフォリオ効果の理論的説明

なぜこのようなことが可能か、ガチガチの理論面から説明したいと思います。

X株とY株の二つの株式からなるポートフォリオを考えます。
X株の保有割をaとし、このポートフォリオをZとすると、

$$Z = aX + (1-a)Y $$

ポートフォリオの平均\(\mu_{Z} \)と分散\(\sigma_{Z}^2 \)は、相関係数をrとして

$$ \begin{eqnarray}
\mu_{Z} &=& a\mu_{X} + (1-a)\mu_{Y} \\ \\
\sigma_{Z}^2 &=& \frac{1}{n} \sum (Z-\mu_{Z})^2 \\
&=& \frac{1}{n} \sum (aX+(1-a)Y – (a\mu_{X}+(1-a)\mu_{Y}))^2 \\
&=& …\\
&=& a^2\sigma_{X}^2 + (1-a)^2\sigma_{Y}^2 + 2a(1-a)r\sigma_{X} \sigma_{Y}\\

\end{eqnarray}$$

途中かなり端折ってしまいましたが(数式入力けっこうしんどい、、、)、このように平均と分散はaの媒介変数表示で表すことができます。

ここで平均(\(\mu_{Z} \))はリターン、分散の平方根、つまり標準偏差(\(\sigma_{Z} \))はリスクを意味してます。

なので、この2式からリターン・リスクの関係が分かるということですね。

リターンはX,Yの単純な加重平均ですが、リスクは何やら複雑な式になってます。。
増減表を書けばリターン-リスクのグラフの全体像が分かりますが、めんどくさいのでそこまでは書きません。一応自分ではやってみました(暇人w)

数式のシミュレーション

増減表は書きませんが、エクセルでシミュレーションを行なってみたので、その結果を載せたいと思います。条件として、下記のように設定し、Xの保有割合aと相関係数rを変えたときのリターン・リスクの関係を見てみます。

  • X株:リターン 7%, リスク 20%
  • Y株:リターン 2%, リスク 11%

点AはX株のみ保有している状態(つまりa: 100%)、そこからaを変化させて点B(Y株のみ保有)に至るまでの軌跡を示してます。色は相関係数rの違いを表してます。

これらの軌跡は左側に膨らんでいる、つまりリスクが低減されていることが分かります。
このときポイントは三つあって、

  1. リターンはX,Yの加重平均である
  2. リスクはX,Yの加重平均よりも小さくなる
  3. リスク低減は相関係数が小さいほど効果が強い


1,2はリスクのみが低減されることを意味していて、「ローリスク・ローリターン」の原則を覆したことになります。たしかに点Bから出発すると、リスクは下がっているにもかかわらずリターンは上がっていることが分かります!図1に示した部分を実現できていますね。

3については、逆の値動きをする2銘柄を組み合わせた方がリスク低減効果が大きいことを示してます。たしかに相関係数-0.8の場合が最も左に膨れています。逆に、相関係数が0.8の場合を見れば分かる通り、1に近いほど効果は薄れます。まあ直感的にもそうですよね。逆の値動きをするもの同士は相殺してリスクは小さくなる。それが理論的にも示されたということです。

まとめ

ということで、ポートフォリオ効果によってなぜリスクが低減するのか理論的に説明してみました。

ここで気になるのが、リスク・リターン曲線上のどの点を買うのがいいのか?ということです。
たしかに、X, Yを組み合わせればリスクを低減できますが、リターンが最も高いのはXのみ保有した場合です。ハイリスク・ハイリターンを好む人はXのみを保有するでしょう。

最適なポートフォリオは何か?これはとても興味深い問題です。

また別のときに書きたいと思います。

では。

イカゲームから学ぶ人生の教訓w(※ネタバレ含みます)

イカゲーム流行ってますね。

私もNetflix見てしまいました。

平気で人が死んでいくのでなかなか怖かったですが、出演者も演技派揃いでついつい見入ってしまいました。

さて、最終話のシーンでなぜあのようなゲームが開催されたか明かされます。下記、主催者のおじいちゃんのセリフです。

君は金が全くないものと金が多すぎる者の共通点は何だか分かるか?人生がつまらないということだ。金があり余っている者は、何を買ったり食べたり飲んだりしても結局はつまらなくなってしまう。いつからか私の顧客たちがこう言うようになった。楽しいと思えることがもうなくなってしまった。だから皆で集まって考えてみたんだ。何をすれば少しは楽しいと思えるかをな。

イカゲーム(Netflix)

そう、このゲームは刺激を追い求めた金持ちの道楽だったわけですw


これは私の持論なんですが、基本的に幸せって変化量で感じるものだと思うんです。例えば旅行が楽しいのも今の生活と違う経験ができるという変化量があるから楽しいわけですよね。変化量が大きければ大きいほど感じる幸福も大きくなります。


私がここで言いたいのは、変化量に幸せを感じているとすれば、お金を使って生活水準を上げても慣れてしまえば幸福度は元通りということです。


このような経験はありませんか?

  • これまでよりも高いアクセサリーを買ってテンションが上がったが、慣れてくると何も感じなくなり、より良いものが欲しくなる
  • より広くて綺麗な家に住んだが、だんだん悪いところに目がつくようになり、愚痴を言い始める


私の経験ではありませんよw
つまり、最初は今までの生活との変化分を感じて幸せに浸るわけですが、慣れてしまえば感じなくなってしまうんです。


しかも、一度上げてしまった生活水準は中々下げることはできません。なぜかというと、マイナスの変化量は不幸せだからです。わざわざ不幸せな行為をしたいと思う人はいないですよね。つまり、一度上げた生活水準は現状維持かさらに上げるかしかないわけです。したがって、現状にすぐ満足できなくなる人は危険かもしれません。

生活水準を上げる→満足できなくなる→生活水準を上げる→満足できなくなる→…



このスパイラルを続けた結果、生活水準が上がりすぎて次第にお金を使っても変化量を感じられなくなる、、、。そんな人の行き着く先はイカゲームなのかもしれません、、



はいwとまあホラーチックになってしまったわけですが、もちろん幸せは変化量以外にも感じることができます。これは自分の心持ち次第なのかなと思います。

  • 好きな人と一緒にいる
  • 好きなことに取り組む
  • 毎日食べられる食事があることに感謝する

こういった当たり前のことに感謝して、当たり前の日常に楽しさを見出す、その姿勢が大切なんじゃないかと思う次第です。

相関係数って何者?: 共分散のスケーリング



相関係数の性質を理解していても、その本質を理解している人は意外と少ないんじゃないでしょうか。
*かくいう私も最近まで理解してませんでした。

相関係数の性質


相関係数は2種類のデータの関連性を示すものです。
-1~1の値を取り、下記のような性質を持つことが知られてます。

  • 相関係数が1に近い:同傾向が強い
  • 相関係数が-1に近い:反対傾向が強い
  • 相関係数が0に近い:(直線的な)関連がない

この辺りは知ってる人も多いと思います。

今回考えたいのは、よく知られた性質の話ではなく、一体どこからこのようなものが出てきたのかということです。

相関係数とは何者


まず相関係数の定義を見てみます。2種類のデータ列X, Yがあったとき、

$$ 相関係数= \frac{共分散}{Xの標準偏差\times Yの標準偏差}$$

共分散をX, Yの標準偏差の積で割ったものですね。なぜこのような式になるのか。前回の記事で書いたように、共分散は二つのデータ列の傾向を示してます。

しかし、共分散の値の大きさから傾向の程度を判断する基準がありません。例えば共分散が100だから同傾向の度合いが大きいとか、30だから小さいとか言えないわけです。なぜかというと、傾向の程度はX,Yの分散との比で決まる相対的なものだからです。

これは共分散の役割から考えると分かります。

合計(X+Y)の分散 = Xの分散+Yの分散+共分散

上式のように共分散はX、Yの傾向から合計の分散の値を調整するものです。
分散はXとYの単純な足しあわせにならず、共分散項による調整を受けるということです。

なので、例えば下記二つの例では同じ共分散100でも意味が異なるわけです。

  • Xの分散, Yの分散 = 110, 130のときの共分散100
  • Xの分散, Yの分散 = 1000, 800のときの共分散100

当然前者の方が合計の分散に与える影響が大きいため、前者の場合の方が同傾向の度合いは大きいと考えられます。

絶対的な判断基準を作る

「共分散の傾向の程度はX,Yの分散との比で決まる相対的なもの」です。

じゃあ、共分散をX, Yの分散で割ってあげれば絶対的な判断基準ができますよね。実際には分散ではなく、分散の平方根、つまり標準偏差で割ります。なので、下記の定義になるわけですね。

$$ 相関係数= \frac{共分散}{Xの標準偏差\times Yの標準偏差}$$

そして、この式の右辺は必ず-1 ~ 1となります。
この証明はググればいろいろ出てくるので割愛します。

まとめ

はい、ということで、共分散のままでは傾向の度合いに対する判断基準がないので、

標準偏差で割ることで絶対的な判断基準を作ったと、

そしてそれが相関係数と名付けられたということですね。

では。

共分散の本質を定義から考える

共分散ってややこしいですよね。

ネットで調べても定義が出てくるだけで、そもそもどこからこのような考え方が出てきたのかよくわからん、、、と私は思ってました。

一応高校でも習ってるみたいなんですけどね。

全く覚えてませんw

ただ、投資でもよく使用する相関係数は共分散を-1~1までの値にスケール変換したものですし、現代ポートフォリオ理論にも関係してくる話なので、共分散を理解することって実は大事なことなんじゃないかなーと思ってます。

共分散の前にまず分散について

分散(\( \sigma^2 \))は平均からのばらつき具合ですね。平均との差の二乗の平均で定義されます。

$$\sigma^2 = \frac{1}{n} \sum (x-\mu)^2 $$

例えば、企業Xの株価が下記だった場合、計算は割愛しますが、分散は125となります。

4月5月6月7月
株価1001109080

企業Yの株価が下記だった場合、分散は725となります。

4月5月6月7月
株価230200180250

共分散とは

今回考えたいのは二つのデータを足し合わせたときに、分散はどのようになるかです。

4月5月6月7月
株価X1001109080
株価Y230200180250
合計330310270330

つまり合計の分散ですね。計算すると分散は600になります。
ただ、ここで知りたいのは分散の値そのものではなく、合計の分散とX, Yそれぞれの分散の関係性です。
単純な足し合わせではなさそうです。

分散の定義から、

$$ \begin {eqnarray} \sigma_{X+Y} ^2 &=& \frac{1}{n} \sum (X+Y-\mu_{X+Y})^2 \\
&=& \frac{1}{n} \sum (X+Y-(\mu_{X}+\mu_{Y})^2) \\
&=&\frac{1}{n} \sum (X-\mu_{X})^2 + \frac{1}{n} \sum (Y-\mu_{Y})^2 + 2\times \frac{1}{n} \sum (X -\mu_{X})(Y – \mu_{Y})\\
&=&\sigma_{X}^2+\sigma_{Y}^2 + 2\times \color{red}{\frac{1}{n} \sum (X-\mu_{X})(Y-\mu_{Y})} \end{eqnarray}$$

この赤色の項こそ共分散の正体です。分散の定義式から導かれるものですね。
つまり、合計の分散 = Xの分散+ Yの分散 + 2\(\times \)共分散
となるわけです。

共分散項が何を意味しているか考えてみましょう。

共分散項の意味

平面を\( x=\mu_{X}, y=\mu_{Y} \)で4つのグループに分けると、右上と左下にデータが多い場合、つまりX, Yが同傾向の場合、共分散項は正になり、左上と右下にデータが多い場合、つまり反対の傾向の場合は負になります。また、X,Yがランダムに散らばっていた場合は共分散は0に近くなります。


つまり共分散の意味するところは二つのデータの傾向になります。

したがって二つのデータ群の傾向から\( \sigma_{X+Y} \) の値を調整する、これが共分散項の役割ですね。
データが同傾向であれば共分散>0になるので分散は大きくなり、データが反対傾向であれば共分散<0となり分散は小さくなります。
もし、無関係であれば共分散=0となり、分散はXとYの分散の単純な足しあわせになります。

今回挙げた株価の例では、共分散は-125となります。
確かにXとYの株価の値動きは反対方向ですよね。

よって、
合計(X+Y)の分散=125+725 + 2 \(\times \) (-125) = 600

となり、最初に算出した分散と一致してますね。

なんだかスッキリした気分です。

相関係数については次回書きたいと思います。

ブラウン運動の奥深さ


ブラウン運動って聞いたことありますか?

多分中学、高校の理科とかで言葉ぐらい聞いたことがある人は多いんじゃないかなと。

これですね。

出典: Wikipedia

微粒子が水中で動き回るやつです。

ブラウン運動の発見

植物学者ブラウンが花粉中の粒子が水中で動き回ることを発見したことからブラウン運動と呼ばれてます。

これって今でこそ熱運動をする水分子が衝突することが原因だと分かっているわけですが、発見当時(1827年)はさっぱりだったわけです。

そもそも原子の存在も仮説レベルでしか語られていなかった時代です。

ブラウンは当初生き物だと思ったそうです。

まあ最初はそう思いますよね。その後彼は様々な物質で実験し、この運動が生命に起因するものではないことまでは突き止めています。

アインシュタインの功績


その後結果的にブラウン運動の仕組みを解明したのはアインシュタイン(1905年)なんですが、面白いのがブラウン運動自体が原子の存在証明になったということですね。この当時はまだ原子/分子の存在は仮説でしかなく、原子反対派が根強くいたそうです。そこで、アインシュタインが原子の存在を証明すべく、思いついた仮説が下記でした。


もし仮に熱運動する分子が存在するなら、液体中の微粒子は分子の影響を受けて何かしらの運動をするであろうということです。つまり、大きすぎる粒子は分子が衝突しても加わる力が平衡となり動きませんが、粒子のサイズを小さくしていけばどこかで分子の衝突の影響を受けて何かしらの運動をすることになるだろうと。


分子そのものは見えないけど、微粒子の運動を通じて間接的に分子の動きを捉えられるんじゃないかということですね。そしてアインシュタインはその微粒子がどんな運動をするかについて理論を打ち立てました。その理論によると、微粒子の運動のx方向の平均二乗変位\( \langle x^2\rangle \)が以下の式になると。


$$\langle x^2\rangle = 2Dt = \frac{RT}{3\pi\eta aN_{A}}t$$



原子の存在を証明するためにこのような仮説を立てたわけですが、実際この微粒子の運動は現実世界では既に観察されていたんです。

それがブラウン運動ですね。すごい!


ということで3年後にぺランがブラウン運動の精密な実験を行い、上式が正しいことを実証し、アインシュタインの理論が正しいことを証明したわけです。

これによって原子の存在が確実なものになったんですね。
それと同時にブラウン運動の原理も解明されたと。

アインシュタインすごいですね。。
もちろんぺランも。
彼もこの功績でノーベル物理学賞を受賞してます。

やっぱり科学は理論と実験で成り立っている、そんなことを改めて実感しましたね。

また、その後ブラウン運動は数学的に確率過程として定式化され、今は株価変動のモデルなんかにも使われてますね。

いやーブラウン運動奥が深い。

今日もよく眠れそうです。
では。