株式の売買って結局はただの転売なんですよ。PS5の転売と同じです(PS5転売のように批判されることはありませんがw)。
株は企業への投資とか言われてますけど、ほんとにそうなんですかね。だって、企業にお金が入るのって新規公開株買ったときだけじゃないですか。たしかに、新規公開株買った場合は企業への投資ですよ。でもそれ以外(ほとんどがこれに該当すると思いますが)は企業の預かり知らぬところで勝手に売買されてるだけです。
あなたが株を購入するのに支払ったお金は企業に入るわけではなく、売ってくれた人に入ります。
はい、まさに転売ですねw
今日はこんな感じで株の売買について考えたいと思います。
株式会社の歴史から株の売買について考える
株を購入する理由は2パターンあります。
株を購入する場合、大体の人が転売益を期待すると思います。ただ、株の購入理由として本質的なのは配当金です。これは株式会社の歴史を考えれば一目瞭然です。
最初の株式会社はイギリスの東インド会社と言われてます。何をする会社かというと、アジアの特産品(香辛料等)の転売ですね。船でインドまで行って、そこでアジア独自の香辛料等を買ってくるわけです。イギリスでは貴重なものなので、高価で売ることができ、大儲けできると。
ただ、航海にはお金が必要です。長期間の航海、船員たちを生活させなければいけないですし、設備が悪ければ沈没する恐れもあります。そこで、お金を集めるために出資者を募るわけです。お金を出して欲しいと。
しかし、ただでお金を出資してくれる聖人のような人はいません。だから、見返りにインドで仕入れたものの一部をあげるわけですね。それが配当です。配当が魅力的だからこそ、お金を出資しようという気持ちになるんですね。
で、誰が出資してくれたかをちゃんと管理するために株式という証明書を発行します。
まとめると、無事航海を成功させたあかつきには配当を渡しますよと言って、出資者を募り、実際に出資してくれた人にはその証明として株式を発行します。つまり株式とは配当をもらうことができる証明書のようなものなんです。
つまり、株式の成り立ちを考えると、配当こそが株式の購入理由になるわけです。
なぜ転売されるようになったか
そんな株式がなぜ転売されるようになったのか。
重要なポイントは下記2点です。
- 配当が魅力的だったため、株を欲しい人が増えた(需要増)
- 株式の数に限りがあった(供給制限)
2点目の株式の数に限りがあるというところが特に重要ですね。もし、企業が株式を無限に発行するのであれば、株を欲しい人は直接企業から買えばいいわけです。そして目的の配当をもらえると。でも、企業も無限に発行するわけにはいきません。出資してもらうお金が増えるほど企業がその分支払う配当の額も大きくなります。株式の発行は計画的に行わなければなりません。だから、株式の数には限りがあります。
でも、配当が魅力的なので、株を欲しい人は増えるわけです。そうするとどうなるか。すでに持っている人から高く買い取ろうとなりますよね。そして、株を持っている人もそんな高く買ってくれるならあげるよ、となるわけです。
はい、転売ですw
さらに発展して、個人間で売買するのって手間だよね、ということで買いたい人と売りたい人を効率的につなぐための仕組みが株式市場というわけです。
ここからが興味深いのが、初めはみんな配当目的で株を買ってたと思うんです。だってそうですよね、配当こそが株の保有理由だったんですから。でも、一度転売が始まると、別のところに価値を見出す人が出てくるわけです。それが転売益ですね。配当は関係なく、より高く売ることだけを目的として株を買う人が増えてくる。転売益で儲かる人が増えてくると、噂を聞きつけて転売益のみを狙って企業の実態など考慮せず購入する人が増える。そして実際に購入する人が増えれば株価は上がるわけです。
これがエスカレートしたのがバブルですね。
このように、”配当の証明書としての株”という認識は薄れ、ただの転売対象とみなされるようになったわけです。
今の時代どこまでの人が純粋に配当目当てで株を購入しているでしょうか。もちろん配当目当ての人もいると思いますが、株価が爆上げしたら売りますよね?株を転売対象と見ない人はいないと思います。
PS5の転売との比較
今、PS5の転売がなぜ成立しているかというと、この2点です。
- ゲームが魅力的なので、欲しい人はたくさんいる(需要多)
- コロナ禍での部品不足や流通制限から生産台数が制限されている(供給制限)
あれ、これって株のときと同じですね。つまり、需要が多いのに供給が制限されているものは何でも転売対象になるというということが分かりますね。昔オランダでチューリップの球根も転売対象になって、チューリップバブルなんていうのも起こりましたしw
PS5に話を戻すと、PS5購入する人の目的としては2パターンあると思います。
株の購入理由も2パターンありましたね。
はい、PS5と同じですねw
つまり、配当金目的で購入するというのは、PS5でいうとゲーム自体を楽しみたいという行為に相当します。これが本質的な購入理由ですよね。
株が面白いのが転売益を狙うのが当たり前になりすぎて、配当金の存在感が小さくなっているところです。PS5でゲーム内容がつまらなくなったら需要減りますよね?例えばPS5買ってもスーファミ並のゲームしかできなかったら買わないですよね?w
でも、株の世界ではそうはなりません。例えば今って配当金出さない企業も多いじゃないですか。自社の成長に充てるために。こういう企業は
自社が成長すれば株価が上がる→結果株主が転売益をあげられる
ということを言ってるわけです。まあ自社が成長すれば株価が上がるというのもかなり飛躍した言い方なんですけどね。企業の成長と株価は直接的には影響しませんから。まあ成長すれば株価が上がるとみんなが思い込んでいるから、実際上がるんですよねw
配当金を出さずに転売益で株主に儲けさせるというのは、PS5の世界では、
「ゲームソフトは出さないけど将来的にPS5の値段は上がるはずだから、上がったときに売って儲けてね」
と言っているのと同じです。なんかおもしろくないですか?w 企業自身が転売前提で話をしてるんですよw
普通に考えるとおかしな話なんですけど、これが常識としてまかり通ってるのが株式市場なんですよ。だから、株っておもしろいなーと私はいつも思うんです。
最後に
ほんと株って不思議です。ここで書いたこと以外にも興味深いことは多々あります。
例えば株価変動。本来株の価値に直接影響あるのは配当だけです。これは上記で書いた通り、株の本質的購入理由は配当だからです。例えば企業の業績についても、
業績が上がる→株価上昇ではなく、
業績が上がる→配当が上がる→株の価値が上がる
のはずなんです。業績だけでなく全ての株価変動要因は、本来配当の増減に結びついていたはずなんです。
PS5の話で例えれば、ソニーの業績はPS5の価格に直接影響しませんよねw PS5の価値に直接関係があるのはゲームの内容だけです。
でも、配当ではなく転売益を狙う人が多くになるにつれて配当との結びつきが薄れていってしまった。今、基本的に業績が上がれば株価も上昇しますが、その理由は多くの人が業績が上がれば株価が上がると思い込んでいるからです。そう思っているから、業績が上がると思ったら株を買う、その結果実際に株価が上昇するんです。買う人が増えますからね。
世の中の大勢が「業績が上がれば株価が下がる」と思い込んでいれば実際下がるんです。いろいろ分析されてはいますが、転売価格なんていうのは需要と供給の関係で決まるだけです。人々の気持ちに左右されているだけですね。
株式投資は複雑怪奇!!
ということで私はインデックス投資一択派です。