「見る」という行為はとても奥深い



人間って普段何気なく「見る」という行為をしていますが、実はとても奥深い行動なんじゃないかと思うんです。

見ているものは同じでも、人によって見え方、感じ方が違うというのはよく聞く話ですが、このように「見る」という行為は何かフィルターをかけたり、非対称性を生んだりするような行為のような気がしています。


私がこのように感じたきっかけはというと、学生時代まで遡ります。

その頃の私は研究上、夜通し顕微鏡を覗くこともあるぐらい、顕微鏡と密接な関係にありました。なんとも悲惨な学生生活ですねw
理系学生にはあるあるかもしれません。

そうした生活の中で、私は光学顕微鏡についてとても不思議に感じていることがありました。若干専門知識も入るので、よく分からんという人はスルーしてください。

顕微鏡の光軸をz軸、光軸に垂直な平面をx-y平面と呼びます。分かりやすく言うと、画像となる面がx-y平面で、それに対して垂直な軸がz軸です。
何が私にとって不思議だったかというと、x-y平面上の分解能とz軸方向の分解能が異なるという点です。どう異なるかというと、下図のような感じです。

Vicidomini, Giuseppe. (2008). Three-Dimensional Image Restoration in Fluorescence Microscopy.


なんだこれはという感じかもしれません(笑)詳細を書くと長くなってしまうので簡単に説明すると、点光源を顕微鏡を通して観察したときに、どのように見えるかを示しています。色は光の強度を表していて、点を観察したとき、このように広がりを持った像になります。つまり、点を観察しても点にはならず、ぼやっと広がった像になるということです。そしてこの広がり具合を分解能と定義してます。上の図がx-y平面、下の図がz軸方向の広がりを表しています。

この図を見て分かるように、x-y平面とz軸方向では広がり方が違います。x-y平面は円状に広がっているのに対して、z軸方向は楕円状になっています。これが何を意味するかというと、顕微鏡で点を観察すると、3次元空間ではz軸方向に伸びた楕円体として観測されるということです。点を点として見ることはできず、楕円体になってしまうんですね。


私にとってこれはとても興味深いことでした。x-y平面とz軸方向で非対称性が生まれているわけですが、これは顕微鏡で「見る」という行為によって生じたものです。物はそこにあるだけなのに、ありのままで観察することはできない。見るという行為そのものによって、非対称性が生じてしまうのです。


おもしろいな〜と思っていたんですが、あるときふと思いました。

物はそこにあるだけなのに、ありのままで観察することはできない。」

これって、物だけじゃなくて日々の出来事にも当てはまるんじゃないかと。人は辛い経験、悲しい経験、楽しい経験などいろんな経験をすると思いますが、事実としてはその出来事があったというだけです。そこに楽しい、辛い、悲しい、などの意味付けしているのは人間自身です。つまり、実際はその出来事が起こったという事実があるだけなんですが、事実をありのままに捉えるのは難しくて、人それぞれ意味付けをして受け取っているということですね。


その意味づけはその人の性格や、経験から決まる物なので、様々です。だから、同じものを見ていても人によって感じ方が異なるんですね。人間自身が事実を変換するフィルターのようなものなのかなと思ってます。


「見る」っておもしろくないですか?

では!


ポイ活で得たポイントを体重に変換する





アイヤー!

こんにちは、いちもんじです。

最近体重減少に悩んでます。


支出最適化に伴い、食事の無駄も省いた結果、頬がこけてしまったという話ですねw

そこで!

私は考えました。ポイ活で得たポイントを体重に変換しようと。
ポイントで省いた分の食事を購入することで、支出を増やすことなく、体重を維持しようという作戦です。


今年はポイ活で大体20万円程度ゲットできました。メインは楽天やポイントサイトでのポイ活ですね。例えば、毎日300ポイントコンビニで間食を買ったとして、月9,000ポイント、年間で108,000ポイント。十分ポイントで補えそうですね!

毎日300円で体重を戻せるのかというツッコミはあるかと思いますが、、、まああくまで目安なのでw
とりあえず間食を中心に食べる量を増やしていきたいと思ってます。

結構セブンのスイーツとか美味しいんですよね。最近はシュークリームにハマってます。

というわけで、体重増やすぞー!
おす!

現代ポートフォリオ理論の結論:最適ポートフォリオは”市場平均”③


アイヤー!

現代ポートフォリオ理論の結論がなぜ”市場平均が最適ポートフォリオ”となるのか、その結論に至るまでの過程を解説します。

本当は一つの記事にまとめようと思ってたんですが、気づけば3回目になってましたw

前回の記事で接点ポートフォリオこそが最適ポートフォリオになることを説明しました。もしよければこちらも見てみてください。





現代ポートフォリオ理論の結論


ここからはかなり強引にも感じる理論なんですが、

接点ポートフォリオが最適なポートフォリオならば、全ての投資家は接点ポートフォリオを保有するだろう。その結果、接点ポートフォリオが市場平均となる。


ということになります。これがいわゆる現代ポートフォリオ理論の結論で、市場平均こそが最適ポートフォリオとなる理由です。

どうでしょう?なかなかファンキーな考え方ですよねw
かなり大胆な仮定を置いていて、現実世界とはかけ離れた印象を持ってしまいます。

実際、ここでは3つの仮定を置いてます。

  • 全ての投資家はリターンとリスクという2種類の情報のみを見て、投資判断を行う
  • 全ての投資家はそれぞれの資産のリターンとリスクについて同じ値を想定している(リターン、リスクは用いるデータの期間を変えれば変わります)
  • 全ての投資家は接点ポートフォリオに投資する


この仮定を置けば、市場平均が最適ポートフォリオという結論が導かれるわけですが、う〜ん、こんな状況あり得ないという感じがしてしまいます。

ただ、この疑問に対して、冨島 佑允さんの著書 ”投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門” ではこのように言ってます。

「本当にこんな仮定を置いてしまっていいのか?」と心配に思われる方もいるでしょうが、現実世界の枝葉を取り除き、本質だけを残すことで明快な理論を構築するのが、学者の腕の見せ所なのです。

冨島 佑允. 投資と金融がわかりたい人のための ファイナンス理論入門 プライシング・ポートフォリオ・リスク管理


これって経済学とかでも同じだと思うんですけど、人間の行動って多種多様で不確実なものなので、複雑すぎてモデル化できないんですよ。そこでかなり大胆な仮定を置いて、いろんなものをバサッと切って、モデル化すると。

切り捨てるものが大きければ大きいほど、モデルの精度は下がりますが、それでも何も言えないよりは良いということですね。

注意すべき点


現実世界では、インデックス投資の優秀さは過去の実績から明らかにされています。ただ、接点ポートフォリオと市場平均は実際のところは乖離しているはずなので、現代ポートフォリオの話と結びつけていいのかはよくわかりませんw

現代ポートフォリオ理論の結論で勘違いしてはいけないところは、接点ポートフォリオが最適ということです。全ての投資家が接点ポートフォリオのみ保有するという仮定を置けば、接点ポートフォリオが市場平均になるというだけなので、あまり市場平均が最適ポートフォリオと言い過ぎるのもどうかとは思います。


なので、インデックス投資が優れているからと言って、現代ポートフォリオ理論の言う通りだ!と言うのは、違うのではと思ってます。現実世界では接点ポートフォリオと市場平均は乖離しているわけですからね。


はい、ということで、3回に渡って、現代ポートフォリオ理論について説明してみました。この知識が実際に役に立つかは別として、こういう理論を理解するというのは本当に楽しいものがありますね。


では!




現代ポートフォリオ理論の結論:最適ポートフォリオは”市場平均”②



どーもこんにちは!

現代ポートフォリオ理論の結論がなぜ”市場平均が最適ポートフォリオ”となるのか、その結論に至るまでの過程を解説します。

前回の記事では、理論上は効率的フロンティアからポートフォリオを選択すればいいことを説明しました。

難しい言葉を使ってますが、要はリスクが同じなら、リターンが高い方がいいでしょということです。同リスクに対して最もリターンが高いポートフォリオの集合を効率的フロンティアと呼んでいるだけのことですね。

https://ichimonjy.com/%e7%8f%be%e4%bb%a3%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%aa%e3%82%aa%e7%90%86%e8%ab%96%e3%81%ae%e7%b5%90%e8%ab%96%ef%bc%9a%e6%9c%80%e9%81%a9%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%95%e3%82%a9/

さて、今回は、効率的ポートフォリオ上のどのポートフォリオが最も良いとされるかを考えてみたいと思います。

効率的フロンティアの中で最も良いポートフォリオは!?

株式のようなリスク性資産のみを考える場合、正直、どこが最も良いかというのは個人の好みということになります。例えば、ハイリスク・ハイリターンを好む人はポートフォリオAを選ぶでしょうし、なるべくリスクは取りたくないという人はポートフォリオBを選ぶと思います。もちろんその中間が一番満足度が高いという人もいるでしょう。

図1


このような個人個人の好みや満足度のことを”効用”と呼んだりします。この効用は人によって様々です。なので、ある人はポートフォリオAを選び、ある人はBを選んだりと、最適ポートフォリオは個人の好みに依存します。

つまり、リスク性資産のみを考えている限り、結論は”最も良いポートフォリオは効率的ポートフォリオ上の個人が好きなポートフォリオ”ということになります。

とても曖昧な結論ですねw

もうちょっと深掘りしてみます。

無リスク性資産の導入


ここまで、リスク資産の話だけしてきましたが、実際、保有している資産ってリスク資産だけじゃないですよね。現金のような無リスク資産も保有しているはずです。皆さんが保有している資産って、配分の違いはあれど下記のような感じですね。



なので、無リスク資産も先ほどのグラフに追加してみます。
無リスク資産のリスクは0なので、下図のようにリスク=0上の点として表されます。リターンは無リスク資産の利回り、例えば預金金利等になります。

図2


さて、無リスク資産とリスク資産を組み合わせたときのリスク・リターンはどうなるでしょうか。
無リスク資産を組み合わせても株を複数銘柄持ったときのようなリスク低減効果はないので、両者を結ぶ線は直線になります。

例えば、仮にポートフォリオCというものがあり、それと無リスク資産を保有した場合、取り得るリスク・リターンは下図のような直線になります。それぞれの保有配分によって、直線上のどこかの点を取るということです。

  • 点AはポートフォリオC :100%
  • 点BはポートフォリオC : 50%, 無リスク資産 : 50%
  • 点Cは無リスク資産 : 100%
図3



図3ではポートフォリオCというのを例に出しましたが、別のポートフォリオを選べば、別の傾きの直線が引けます。つまり、無リスク資産とリスク資産を組み合わせた場合、選択したポートフォリオによって、傾きの異なる様々な直線が引けます。イメージとしては下図のような感じになります。

図4


ところで、この傾きは大きい方がいいですか?それとも小さい方がいいですか?


傾きは大きい方が良いはずです。なぜなら、同リスクでのリターンは傾きが大きい方が高くなるからです。これは図4を見ても明らかですよね。
つまり、この直線の傾きが最大となるポートフォリオが最適ポートフォリオということになります。


では、傾きが最も大きくなるのはどういうときかというと、それは効率的フロンティアと直線が接するときです。このとき、接点に対応するポートフォリオを接点ポートフォリオと呼びます。つまり、接点ポートフォリオこそが最適ポートフォリオということですね。


ようやく、最適ポートフォリオが一意に定まりました。長い道のりですねw

今回はここまでにして、最適ポートフォリオが市場平均になる理由は次回解説します。



ところで、接点ポートフォリオより右に伸びた直線は何を意味しているでしょうか。接点に対応するのは、接点ポートフォリオを100%保有したときです。100%保有したら、それ以上何があるの?という感じですが、あるんですね、それ以上保有する選択肢が。

レバレッジです。要は借金して、元金の200%, 300%を投資に回していけば、接点ポートフォリオより右に伸びた直線部分のリスク・リターンも実現できるようになります。

以上!

現代ポートフォリオ理論の結論:最適ポートフォリオは”市場平均”①



こんにちは。

株式銘柄は世の中に無数にあります。それぞれをどのぐらい保有するか、保有割合も考慮すると、ポートフォリオの選択肢は無限にあると言っても過言ではないでしょう。世の中の投資家たちはポートフォリオ選択に頭を悩ませていると言ってもいいかもしれません。


そんな難しいポートフォリオ選択ですが、現代ポートフォリオ理論では、最適なポートフォリオは”市場平均”であるという結論になります。


まあ、あくまで現代ポートフォリオ理論という枠組みの中の話であって、この結論に至るまでいろいろな仮定を置いているので、現実世界との乖離は当然あると思います。でも、理論上、このような結論が出るということは非常に興味深いことでもあると思うので、なぜ、最適ポートフォリオが市場平均なのか、数回に分けて解説したいと思います。

今回は途中の効率的フロンティアの説明まで。

複数銘柄ポートフォリオのリスク・リターン


多数の銘柄を組み合わせたとき、実現可能なリスク・リターンの組み合わせは以下のような領域になります。左側に膨らんでいるのは、分散効果によるリスク低減効果を示してます。

このあたりは以下の記事でも説明しているので、よかったら見てください。よく分散投資でリスクを下げると言われてますが、それを理論的に説明したものになります。


効率的フロンティア



さて、投資家は斜線部のリスク・リターンの組み合わせから自由に選べるということなんですが、じゃあどのリスク・リターンの組み合わせが良いのでしょうか?
例えば以下の状況を考えます。株式AとBどっちの方がいいですか?




当然株式Aですよね。なぜかというと、リスクが同じなのであれば、リターンが高い方が好ましいからです。そう考えると、下記太線部分が最も良いポートフォリオと言えるはずです。

この部分を、効率的フロンティアと呼びます。効率的、つまりリスクに対してリターンが最も高いポートフォリオの集合、最前線という意味です。



はい、このように効率的フロンティアからポートフォリオを選択すればいいことが分かりました。

次に、気になるのは、じゃあ効率的フロンティアの中でどこが一番いいの?ということです。考慮する資産が株式のみの場合、正直、これは投資家の好みによるということになってしまうのですが、無リスク資産を導入することで、最適ポートフォリオは一意に定まるのです。

これについてはまた次回。


支出最適化したら頬がこけた話



このブログでは何度か資産形成における支出最適化の重要性を主張しているのですが、重大な欠点(人によっては利点)があることに気がつきました。。


痩せます。


(笑)


ここ1年、支出最適化の一環で、食事の量も最適化して無駄を省いてきたんですが、まさか痩せるとは思いませんでしたw

どのぐらい痩せたかというと、現在180cm, 62kgです。5kgほど落ちました。しかも頬がこけてきて貧相な顔立ちに、、、。はあ。

私、元々痩せ型で脂肪がつきにくいタイプなんです。人並み以上に食べることによって成り立っていた体重だったということに気が付きました。省いた無駄によって維持されていたんですねw



緊急事態宣言が明けて、先月あたりから人と会うようになったんですが、会うたびに痩せたねと心配されるんです。そんなときは、

「コロナ禍で飲みが減ったり、運動しなくなったからかな〜」

と言ってるんですが、正しくは支出最適化のせいで痩せたですねw もちろん、飲みが減ったり運動不足で筋肉が落ちてることも多少影響してると思いますが。


ただ、これって痩せたい人にとっては最高ですよね。資産を増やせるわ痩せれるわ。痩せたい人は案外家計簿とかつけると痩せれるかもしれませんねw

支出最適化にこんな副効果があるとは新たな気づきでした。

まあ私にとってはデメリットなので、今後食事の量は増やします。

アイヤー。

株式市場は壮大な転売市場だ:歴史から株式の本質を考える



株式の売買って結局はただの転売なんですよ。PS5の転売と同じです(PS5転売のように批判されることはありませんがw)。

株は企業への投資とか言われてますけど、ほんとにそうなんですかね。だって、企業にお金が入るのって新規公開株買ったときだけじゃないですか。たしかに、新規公開株買った場合は企業への投資ですよ。でもそれ以外(ほとんどがこれに該当すると思いますが)は企業の預かり知らぬところで勝手に売買されてるだけです。

あなたが株を購入するのに支払ったお金は企業に入るわけではなく、売ってくれた人に入ります。

はい、まさに転売ですねw


今日はこんな感じで株の売買について考えたいと思います。

株式会社の歴史から株の売買について考える


株を購入する理由は2パターンあります。

  • 配当金や株主優待
  • 転売益(値上がり益)

株を購入する場合、大体の人が転売益を期待すると思います。ただ、株の購入理由として本質的なのは配当金です。これは株式会社の歴史を考えれば一目瞭然です。


最初の株式会社はイギリスの東インド会社と言われてます。何をする会社かというと、アジアの特産品(香辛料等)の転売ですね。船でインドまで行って、そこでアジア独自の香辛料等を買ってくるわけです。イギリスでは貴重なものなので、高価で売ることができ、大儲けできると。

ただ、航海にはお金が必要です。長期間の航海、船員たちを生活させなければいけないですし、設備が悪ければ沈没する恐れもあります。そこで、お金を集めるために出資者を募るわけです。お金を出して欲しいと。

しかし、ただでお金を出資してくれる聖人のような人はいません。だから、見返りにインドで仕入れたものの一部をあげるわけですね。それが配当です。配当が魅力的だからこそ、お金を出資しようという気持ちになるんですね。

で、誰が出資してくれたかをちゃんと管理するために株式という証明書を発行します。


まとめると、無事航海を成功させたあかつきには配当を渡しますよと言って、出資者を募り、実際に出資してくれた人にはその証明として株式を発行します。つまり株式とは配当をもらうことができる証明書のようなものなんです。


つまり、株式の成り立ちを考えると、配当こそが株式の購入理由になるわけです。


なぜ転売されるようになったか


そんな株式がなぜ転売されるようになったのか。

重要なポイントは下記2点です。

  • 配当が魅力的だったため、株を欲しい人が増えた(需要増)
  • 株式の数に限りがあった(供給制限)


2点目の株式の数に限りがあるというところが特に重要ですね。もし、企業が株式を無限に発行するのであれば、株を欲しい人は直接企業から買えばいいわけです。そして目的の配当をもらえると。でも、企業も無限に発行するわけにはいきません。出資してもらうお金が増えるほど企業がその分支払う配当の額も大きくなります。株式の発行は計画的に行わなければなりません。だから、株式の数には限りがあります。


でも、配当が魅力的なので、株を欲しい人は増えるわけです。そうするとどうなるか。すでに持っている人から高く買い取ろうとなりますよね。そして、株を持っている人もそんな高く買ってくれるならあげるよ、となるわけです。

はい、転売ですw


さらに発展して、個人間で売買するのって手間だよね、ということで買いたい人と売りたい人を効率的につなぐための仕組みが株式市場というわけです。


ここからが興味深いのが、初めはみんな配当目的で株を買ってたと思うんです。だってそうですよね、配当こそが株の保有理由だったんですから。でも、一度転売が始まると、別のところに価値を見出す人が出てくるわけです。それが転売益ですね。配当は関係なく、より高く売ることだけを目的として株を買う人が増えてくる。転売益で儲かる人が増えてくると、噂を聞きつけて転売益のみを狙って企業の実態など考慮せず購入する人が増える。そして実際に購入する人が増えれば株価は上がるわけです。

これがエスカレートしたのがバブルですね。

このように、”配当の証明書としての株”という認識は薄れ、ただの転売対象とみなされるようになったわけです。


今の時代どこまでの人が純粋に配当目当てで株を購入しているでしょうか。もちろん配当目当ての人もいると思いますが、株価が爆上げしたら売りますよね?株を転売対象と見ない人はいないと思います。


PS5の転売との比較


今、PS5の転売がなぜ成立しているかというと、この2点です。

  • ゲームが魅力的なので、欲しい人はたくさんいる(需要多)
  • コロナ禍での部品不足や流通制限から生産台数が制限されている(供給制限)


あれ、これって株のときと同じですね。つまり、需要が多いのに供給が制限されているものは何でも転売対象になるというということが分かりますね。昔オランダでチューリップの球根も転売対象になって、チューリップバブルなんていうのも起こりましたしw

PS5に話を戻すと、PS5購入する人の目的としては2パターンあると思います。

  • PS5でゲームを楽しみたい
  • 転売益を得たい


株の購入理由も2パターンありましたね。

  • 配当金や株主優待
  • 転売益


はい、PS5と同じですねw


つまり、配当金目的で購入するというのは、PS5でいうとゲーム自体を楽しみたいという行為に相当します。これが本質的な購入理由ですよね。


株が面白いのが転売益を狙うのが当たり前になりすぎて、配当金の存在感が小さくなっているところです。PS5でゲーム内容がつまらなくなったら需要減りますよね?例えばPS5買ってもスーファミ並のゲームしかできなかったら買わないですよね?w

でも、株の世界ではそうはなりません。例えば今って配当金出さない企業も多いじゃないですか。自社の成長に充てるために。こういう企業は

自社が成長すれば株価が上がる→結果株主が転売益をあげられる

ということを言ってるわけです。まあ自社が成長すれば株価が上がるというのもかなり飛躍した言い方なんですけどね。企業の成長と株価は直接的には影響しませんから。まあ成長すれば株価が上がるとみんなが思い込んでいるから、実際上がるんですよねw


配当金を出さずに転売益で株主に儲けさせるというのは、PS5の世界では、

「ゲームソフトは出さないけど将来的にPS5の値段は上がるはずだから、上がったときに売って儲けてね」

と言っているのと同じです。なんかおもしろくないですか?w 企業自身が転売前提で話をしてるんですよw

普通に考えるとおかしな話なんですけど、これが常識としてまかり通ってるのが株式市場なんですよ。だから、株っておもしろいなーと私はいつも思うんです。


最後に

ほんと株って不思議です。ここで書いたこと以外にも興味深いことは多々あります。

例えば株価変動。本来株の価値に直接影響あるのは配当だけです。これは上記で書いた通り、株の本質的購入理由は配当だからです。例えば企業の業績についても、

業績が上がる→株価上昇ではなく、

業績が上がる→配当が上がる→株の価値が上がる

のはずなんです。業績だけでなく全ての株価変動要因は、本来配当の増減に結びついていたはずなんです。

PS5の話で例えれば、ソニーの業績はPS5の価格に直接影響しませんよねw PS5の価値に直接関係があるのはゲームの内容だけです。

でも、配当ではなく転売益を狙う人が多くになるにつれて配当との結びつきが薄れていってしまった。今、基本的に業績が上がれば株価も上昇しますが、その理由は多くの人が業績が上がれば株価が上がると思い込んでいるからです。そう思っているから、業績が上がると思ったら株を買う、その結果実際に株価が上昇するんです。買う人が増えますからね。

世の中の大勢が「業績が上がれば株価が下がる」と思い込んでいれば実際下がるんです。いろいろ分析されてはいますが、転売価格なんていうのは需要と供給の関係で決まるだけです。人々の気持ちに左右されているだけですね。


株式投資は複雑怪奇!!

ということで私はインデックス投資一択派です。

説明するときに性質を羅列する人w



「〜とは何か」、「〜と〜の違いは何か」こんな説明をするときに、本質ではなく性質を羅列する人、結構いますよね。

会社でも結構いるんですが、そういう説明をされると何がなんだか、頭がオッパッピー状態になってしまいます。

簡単な例


ちょっとした例を挙げたいと思います。
Googleで「ミラーレスカメラ とは」で検索して、一番上のページを開いてみます。一眼レフとミラーレスの違いを説明した記事が出てきます。少し見てみると、両者の違いをこんな感じの項目で説明しています。

  • サイズの違い
  • ミラーの有無とファインダーの違い
  • 画質とイメージセンサーの違い
  • 交換レンズのラインナップの違い



まさに性質の羅列ですねw

一眼レフとミラーレスの本質的な違いは、光学式ファインダーと光学式ファインダーへ光を送るミラーの有無です。つまり、2番目の項目が本質的違いですね。

次に、ミラーレスカメラにはミラーが無いので、その分小型化、軽量化が可能となってます。つまり、サイズや重さの違いは、本質的な違いから生まれた性質です。

また、「画質とイメージセンサーの違い」については、ミラーレスは小型化が可能なので、その分イメージセンサーも小さいものが採用される場合がある、といったところでしょうか。もちろん、ミラーレスでも一眼レフと同様のセンサーが採用される場合もあるでしょう。つまり、3番目の違いは小型化できるという性質からさらに派生した性質と言えるでしょう。



イメージとしてはこんな感じでしょうか。

このように考えると、これらを全て並列で羅列して説明するという行為がいかにナンセンスか分かっていただけるのではないでしょうか。

自分がある程度知っている内容なら、こういう説明を受けても何となく自分の中で整理できるんですが、全く知らない内容だとほんとに苦労するんですよね。初めからちゃんと説明してくれとw

本質を見ることの重要性


このように、情報がたくさんある中でも本質とそこから派生するものの関係を理解しながら物事を見ていくと、いろんなものが実は根底ではつながっていることに気がつきます。情報のつながりを意識することは重要ですね。



今の時代、いろいろなものが個別化、細分化されてます。

教育を例にとれば、文系、理系の区別、大学に行けば学部、学科と細かく分かれます。便宜上分類することは理解できますが、分けるだけ分けて、全体のつながりは無視されている、そんな感じはしませんか?分類は人間が勝手に分けているだけであって、本来はつながりのあるもののはずです。

つまり、元をたどれば本質は共通なのに、細分化された先端部分だけを独立して見てしまっている。そんな場面が多い気がします。

文系、理系と聞くと大きな違いがあるように刷り込まれていますが、果たしてそうでしょうか。高校時代からそれらが大きな違いであるかのように扱われ、その選択がその後の人生を左右する。

何か本質的な部分が無視されているように感じます。


このような教育体制こそが、性質を羅列するだけの人間を生んでいるのかもしれません。


きれいにまとまった、、、、w

では。

人に伝える力(アウトプット)の重要性




研究室時代の教授が、学生の発表内容についてかなり厳しかったんですよ。しょっちゅう炎上してましたw

で、ある時ふとその理由を聞けたことがあったんですが、

アウトプットが下手なのはもったいない。自分は学生たちが色々と考え、研究を進めていることを知っているけど、それが正しく周りに伝わらないのは悔しい。だからアウトプットを鍛えるんだ。

そんなことを言っていました。


確かにそうですよね。他人は自分の頭の中まではのぞけないわけで、他人が見る自分=自分のアウトプットなわけです。どんなにいろんなことを考えていてもうまく表現しなければそれは伝わらない。逆にアウトプットがうまければ実際の能力以上に見せかけることも可能なわけです(某元セクシー大臣のように)。

つまり頭の中の考えはアウトプット能力というフィルタを通してのみ相手に伝わるわけです。私のイメージはこんな感じです。




考えていること、やっていることは同じでも、アウトプット能力が高い方が相手に伝わるし、好印象を持たれます。話すのが上手い人って頭良さそうに見えますよねw

まあ話すのが上手いからといって盲目的にできる人だと思ってしまう受け取り方もどうかとは思いますが。

一方でフィルタが汚れていれば相手に伝わりませんし、あまりできない人なのかなと悪印象を持たれてしまうかもしれません。しかも悲しいことにそのフィルタの裏側にある本当の考えを知ろうとしてくれる人なんて誰もいないわけです(もしそのような人がいたら、あなたはその人を大切にすべきでしょう)。


だからこそ、フィルタを磨いて、うまく表現していくことが大事なんですね。


ところで、一概にアウトプットと言っても、喋り、文章、芸術、音楽など多岐にわたります。喋りでのアウトプットが一番頻度が多いので、着目されがちですが、それ以外にもいろんな手段がありますよね。

話すのが苦手なら他の手段を磨くというのも一つの選択肢だと思います。



ちなみに私は喋りでのアウトプットが苦手です。コミュ障なのでw これまでの人生経験でだいぶ向上しましたが、スタートラインが低いので苦労しますね。なので私はブログという文章でのアウトプットを通じて自己表現をしているわけです。

こんな感じで今回はアウトプットにフォーカスして書きましたが、もっと言えば、受け取る側にも認知のフィルターがあるので、あなたのアウトプットを受け取って他人がどう感じるかは千差万別です。人間のコミュニケーションとは複雑怪奇なり(平沼騏一郎元総理ではありませんw)。

では。

ビッグボスに共感した話:資産形成に重要な考え方



ビッグボスこと新庄監督。今世間を賑わせてますね。私はそこまで野球に興味があるわけではないんですが、何かを起こしてくれそうな、不思議な魅力がありますよね。


そんなビッグボス、いろいろな記事を見ているとただのパフォーマーではなく、実はとても知的な人なのではと感じています。
インスタから彼のコメントを少し引用。

長いシーズン、調子が悪くなる時期は必ず何度も来る 僕は調子が悪くなった時こそスタメンから外されないように、守備で1点を防ぐ ホームラン1本も補殺1個も同じ打点1 その気持ちで調子が上がってくるのをただただ待って耐え抜いていた 野球はキャチャーのサインから始まる。

Instagram “shinjo.freedom”



これは選手がインスタに投稿した内容について、新庄監督が返信したもの。まあ監督がインスタで選手の質問に回答するという、なかなか斬新な行動ではあるんですがw

”ホームラン1本も補殺1個も同じ打点1”

これがとても素晴らしい考え方だと思うんです。野球(他のスポーツでもそうですが)では

得失点差= 得点 – 失点 > 0

となれば試合に勝つわけです。得失点差を増やすことが目的です。その観点から見ると、「得点を増やすこと」と、「失点を減らすこと」は同義なんです。でも、なかなかこの二つを同義と捉えるのは難しくて、人間はどうしても「増やすこと」に目が行きがちです。実際に得点した人間の方が注目されますよね。


そこを、新庄監督は失点を防ぐことも打点1と言ってるわけです。もうビッグボスのファンになっちゃいそうです。


資産形成において重要な考え方


はい、ビッグボスの話から急に資産形成の話になりますがw、この話って資産形成においても重要な考え方だと思うんです。

貯蓄 = 収入 – 支出

です。つまり貯蓄を増やすという観点から見ると、収入を増やすことと、支出を減らすことは同義なわけです。得失点差の話と同じですね。


でもこれを同義と思ってる人って少ないと思うんです。やっぱり収入が増える方がうれしいですし。支出のことは考えたくない!という人も多いでしょう。


たしかに、人間には思考のくせがあって、どうしても減らすことよりも増やすことに魅力を感じてしまうのですが、実際はそうではないと。その日の夜ご飯を1000円減らせば、それは1000円稼いだことと同義なのです。


そして、収入を増やすよりも、支出を減らす方がはるかに簡単なので、支出最適化を行いましょうという話に話につながるわけですね。



ビッグボスもまさか自分のコメントが資産形成の話に引用されるとは思ってもみなかったでしょうがw、こういう本質的な話はいろんな分野に通ずるんですよね。


これからもビッグボスのコメントには目が離せません。